不安払拭のために書きます。家族が見た病院（ICU)の状況・去年の思い出話
みなさま、こんにちわ、とじぶたです。
自粛疲れがピークの週末、いかがお過ごしですかー？
病院の先生方が
コロナ対応で大変
とニュースになっていますが、
具体的には分かりにくくて、
「なんで自粛しなきゃなんないのか、不安が不安を呼ぶだけやん｣
という気持ちかも・・・と思いましたので
実際、病院の中ってどんな感じなん？ってことを
とじぶたが昨年の夏に見た「思い出話」として書いてみます。
私は昨年、夫の病気のことで、
東京の設備の整ったICUのある病院に
1週間、患者の身内として入っていました。
普通は家族でも1日に30分くらいしか入れませんので、
以下に書く内容を詳しく見ることはないと思います。
が、うちは、状況が悪かったので特別許可で一日中ICUの中におりました。
（お陰様で今は夫は元気にやっております！）
その時に見たことは
｢人工呼吸器、人工心肺などをつければ助かる｣
という話では全くないということ。
そして、人工呼吸器、人工心肺などをつけると
1人の患者さんを24時間みる看護師さんが必要になること。
当時は3交替性でしたので、
1人の患者さんにつき、
のべ3人の看護師さんです。
何をして下さるかというと、素人の私が見たところ、、、
痰の吸引
鎮静剤など薬の調整
オムツ替え
お小水が出てるかどうか
体の位置を変える（床ずれ防止、血流促進）
呼吸・心拍などの数値のチェック
口腔ケア（人工呼吸器は口から挿管されるのでバイキン予防）
急変対応
などです。
鎮静剤は
人工呼吸器などをつけた場合、動くと装置が外れて命がなくなるので
患者さん自身では動けない様にする必要があるからです。
そして、急変すると
一気に人員が増えます。
先生も含めて4.5人で対応してくださいました。
人工呼吸器、人工心肺は
外すタイミングが1番危ない様に思いました。
人工心臓の方は、
1回抜いたら
しばらくは戻す事ができません。つまり落命です。
人工心臓の管は
足の付け根の太い血管から入れているので
止血の為その血管がしばらくは使えないからです。
そして、それは、
主・人工心肺と
補助・人工心肺とがあり
左右の足にそれぞれついています。
人工呼吸器は
抜いてたとして、自力呼吸が出来なかったら、気管挿管になるそうです。
まだ助かる道はある、という事だと思いますが、
そこから先は経験しなかったのでわかりません。
本当は、患者さんの容態が良くなってから抜くのが1番ですが、
ウチの夫の場合は、途中で何かバイ菌の感染がはじまってしまい、
そのせいで命を持っていかれることはよく起こるので、
先生の判断と家族の同意の上に抜くことになりました。
結果、大丈夫でしたので、今があります。
なぜ、バイ菌の感染が起こるかと言うと、
いくらキチンと看護師さんたちがケアしてくださっても
人工呼吸器などの人工的なものが、
粘膜に触れている
直接血管につながっている
場合、感染の可能性をゼロにすることが難しいかららしいです。
なので、感染からの落命を防ぐ為には
患者さんの呼吸や心拍の状態が例えギリギリでも
人工呼吸器などを抜かざるをえなくなります。
みたいな
細かい判断と
処置の連続が
病院で、多数、行われているので、
ギリギリの状況だ
とおっしゃっているのだと思います。
しかも、あの防護スタイルで
手洗いと除菌を、
私たちの何倍も何倍もするのです！！！！！
不安をあおりたいのではありません。
状況が詳しくわかれば
医師の皆さんのおっしゃる意味がわかりやすいかなと思ってかきました。
最後までお読み頂きありがとうございました。
世界の平和をねがって。
